我が家の子ども達は、小さい頃よくお絵描きをしていました。
そして、夫を交えて「お絵描き対決」なるものをやっていました。
テーマを決めてそれぞれが絵を描き、一番うまく描けたのは誰かを決めるというもの。
たいてい、審査をするのは私です。

そして、知ってしまったのです。

夫は、絵がとても下手だということを!

はじめは、子どもに合わせて、わざと下手に描いているのだと思っていました。
しかし、毎回下手だな。子ども達よりもレベルが低いな…。

もしかして、本気で描いてる?


本気さ!


そ、そうか。この人は絵が苦手だったのだ!

夫は、転職する前、小さな出版社に勤めていました。
そこでは、地方の情報誌などを作っていましたが、小さな会社ということで、取材をして、写真を撮って、記事を書いて、パソコンで編集して、という作業を一人でやったりすることもあったようです。
情報誌の他に、チラシやポスターなども作っていたので、パソコンでささ〜っといろんなものを作ってしまいます。
よく、街中で広告やポスターなどを見たときに「バランス悪いな〜」とか、「色が悪いな〜」なんて偉そうなことを言っていますねぇ。
でも、悔しいけれど、確かに夫はセンスがいいんです。
そんな風にセンスのいいものを作れるのだから、当然絵も上手いんだろうと、私も子ども達も思っていたわけです。

しかし、今まで数々のレジェント的な絵を描きました。
2つ紹介しましょう。まず、ペネロペです。
「ペネロペ」は、青色のコアラの女の子です。ゲオルグ・ハレンスレーベン、アン・グットマン夫妻作の絵本シリーズの主人公で、アニメにもなっていますね。
ちなみに、うちの子ども達は、ペネロペのしかけ絵本が大好きで、ボロボロになるまで読んで遊びました。



夫は絵を描くのが面倒なので、とりあえず部屋の中にあって目についたものをマネして書き写します。
この時は、ペネロペの絵本が目に留まったようです。しかしそのまま描くと、マネしたことがすぐにバレてしまうので、自分をモデルにしたペネロペにアレンジしたようです。
こちら↓
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カバンを持って会社に行くペネロペ。
庭仕事が好きなので、剪定ばさみを持っているんだそうです。
よく見ると、ズボン履いてないんじゃないか?!
しかも、なんでふくらはぎは黄色いの?

黄金のふくらはぎだよ


わけがわからないいし、ペネロペに大変失礼です。

そして、次は、過去最高に不評だった絵です。こちら↓
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プリキュアをまねしていたようですが、体を描くのが面倒になったらしく、途中でドラえもんに変化しました。
よく見ると、口が二つあるのでは?!
「キモい!最悪!」
と、子ども達から大ブーイング。

しかし、子ども達は希望を持つことができました。
『絵が下手でも、デザインの仕事をすることができるんだ!』

絵の上手さとデザインセンスは実はあまり関係ないのかもしれません。
今はデジタルの時代、手描きじゃなくても仕事はできる!

このキモい絵を、娘が綺麗に描き直してくれました。
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上手い!でもやっぱり、気持ち悪い。