子育てと「発達障害」

子どものゲーム時間を制限するにはどうすればいいの?〜山内康彦先生の講演会から得たヒント〜

子どもは、ゲームが大好きですよね。だけど、放っておくとずっとやり続けてしまうこともしょっちゅうです。
「もう終わりだよ!」って怒って強制的に終わらせたとしても、口喧嘩になったり、その場しのぎの解決方法でしかない。
なんとか毎日の子どものゲーム時間を減らすことはできないだろうか?と悩むご家庭は多いのではないでしょうか?

先日、学校心理士の山内康彦先生の講演会に参加してきました。その中で、子どもとゲームについてのお話も伺うことができました。
あらためて我が家の深刻さを痛感。ゲーム問題に向き合っているところです。

山内先生のお話によると、WHO(世界保健機関)は、オンラインゲームなどに熱中して生活に支障をきたす症状「ゲーム障害」を、新たな病気として国際疾病分類に加える見通しです。

深夜までゲームをやっていて朝起きれない、昼夜逆転の生活になっている、毎日4〜5時間ゲームをやっているという場合は、お子さんはもうゲーム障害の危険性がありますよ!というお話を聞き、「や、やばい!毎日4〜5時間やっちゃてるよ〜 !」と焦った母です。

NHKハートネット(福祉情報総合サイト)に、『知られざる「ゲーム障害」の実態』という記事が載っていました。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/55/

ゲーム障害は、ひとことで言うと、ゲームのしすぎで生活に支障が出ている状況のことだと言います。健康面においても問題があって、部屋に閉じこもることにより、肺機能や持久力の低下等体力の低下をもたらし、海外では、長時間ゲームを続けた若者が下半身がうっ血して死亡した事例もあるそうです。

NHKのサイトで紹介されているのは、大人の依存症の方のお話です。周囲に対するストレスがきっかけで依存するようになったり、状況は複雑で深刻です。
でもやはり、子どものうちからゲームやスマホが常に手に届く環境に育っているというのも大きな要因になっていると思うのです。

我が家の子ども達は、ナッツが中1、チッチは小3。今ならまだ習慣を変えていくことはできるはず…。いや、今から変えていかないといけない!

我が家の子ども達も、相当のゲーム好きです。
根本的に、ゲームを買い与えなければよかったんですよね…。しかし、今の時代、周りの子ども達はみんなゲームを持っています。
ナッツが小学校3年生まで、家にゲームはありませんでした。でも、学校で友達の話についていけない。「クラスでゲームを持っていないのは私だけなんだよ!」と言われ、我が家にもゲーム機がやってきたわけです。
ナッツは小3からゲームデビューしましたが、チッチは幼稚園の頃からゲームがある環境で育ってしまいました。

山内先生もおっしゃっていましたが、子どもにゲームをやらせないというのは無理なことなんですよね。だから、どうゲームをやらせていくかを教育をしていくことが大切なのだそうです。

何かいい方法はないの? 〜山内先生流ゲーム時間の減らし方〜

山内先生が、ご家庭で自分のお子さんに対して行っている「ゲーム貯金」というものをご紹介します。

① ゲームの時間を決める(平日と休日を分ける)
② 約束の時間より早く終わったら貯金できる
③ どうしても延長したいときは、貯金から時間を使う
④ 貯金がないのに延長したら、ペナルティーを与える
⑤ 貯金が大量にたまったら、新しいゲームを買うことができる。
⑥ お手伝いも、ご褒美として、時間として貯金できる

○まずは、家庭内で平日と休日のゲーム時間を決めます。
○ゲームをやった時間をノートに記入するようにします。
○決められた時間を延長したい時は、貯金されている時間から使い、絶対に借金は認めない。貯金がないのに延長してしまったら、ちょっと厳しめのペナルティーを与えます(例えば、1週間はゲームを取り上げるなど)
新しいゲームは、貯金からしか買うことができません。クリスマスや誕生日にはゲームを買わないようにします。そうでないと、「クリスマスに買ってもらえばいいや」となってしまい、頑張る力が減ってしまうからです。
○家のお手伝いをした場合には、お金の代わりにゲーム貯金の時間として与えます。

山内先生のお子さん達は、どうしても新しいゲームが欲しいときは、1日ゲームを我慢したりして貯金を貯めているそうです。そうやって、我慢する力をつけながら、時間の大切さを学ぶこともできます。まさに、「時は金なり」ですね。
このゲーム貯金というやり方は、かなりの確率で成功しますよ!ということなので、我が家でもやってみることにしました。

まずは、子ども達が一日にどれくらいゲームをやっているかを調べることから始めました。
ナッツは、ほぼ毎日3時間で学校を早退してきているので、12時頃には帰宅します。
お昼ごはんを食べたあとは、ずーっとゲームをしています。
3時頃におやつを食べて、その後またゲーム。夕飯を食べて、またゲーム。
宿題など家庭学習は全くしない。塾にも行かない。家ではゲームばかり。
「少しは勉強しようよ!」「ゲームやり過ぎだよ!」バトルを何度も繰り返してきたけれど、もはや疲れ果ててしまい、最近はもう声をかける気力さえなくなっていました。

そして、ナッツの1日のゲーム時間を書き出してみたところ…
平日は約7時間、休日は約10時間もやっています!
あきらかにやりすぎ!今のところ、夜は必ず10時前には就寝して、朝も起きれないということはありませんが、依存症になる確率大な予感。

初めて買った3DSのゲーム機はかなりボロボロなので、もうあまり使っていません。
その代わり、今はまっているのが無料のオンラインゲーム「ロブロックス」です。
様々な世界を旅しながら、ほかのプレイヤーが作ったいろいろなジャンルのゲームを遊び、主人公を発展させていく…。というゲームらしい。詳しいことはわかりませんが…。家にあるパソコンや、コケパパのipadを時々借りてやっています。

チッチは、学校から帰ってきて宿題をやったら、あとはひたすらゲームをしています。
休みの日に出かける用事がない時は、本当に一日中やっている時もある!
下校時間にもよりますが、平日習い事がない日には、多いときで約4時間。
休日の場合、何も予定がない時には約8時間もやっている!

ゲームが常に身近にある生活をしてきたので、ゲームをやらないとなると、何をすればいいのかわからなくなってしまうようです。
運動嫌いで、インドア人間。ナッツ同様に初めての場所が苦手なチッチは、出かけること自体があまり好きではないのです。

「2人とも、こんなにゲームをやっているんだよ!」と、2人のゲーム時間を見せました。
何気なくやっているから、自分が毎日どれくらいやっているかなんて自覚していないんですよね。さすがに、こんなにゲームをやっていたのかと驚いたようです

とりあえず、少しずつ減らしていこうということで
ナッツ:平日5時間 休日7時間
チッチ:平日3時間 休日5時間
を目標に設定。(これでもかなり多いのですが、一気に減らすのは難しいので、一歩ずつ)

それぞれにノートを作り、ゲームを始める時は時間を記入。終わった時も時間を記入。
あとは、山内先生と同様、借金してしまったらペナルティ。ゲームを買うのは貯金からだけ!ということにしました。

ナッツの場合は自分が納得いかない、理不尽だと感じることに対しては猛反発してカンシャクをおこしてしまうので、説明は必須です!
今、どれだけたくさんの時間をゲームに費やしているか、ゲーム障害という病気になる危険性があるということ。でも、少し我慢して時間を貯金することができれば、お金として新しいゲームを買うこともできるということをひとつひとつ納得がいくように話をしました。

1週間続けてみた感想

「こんなのやってられない!」「いちいち時間を書くのは面倒くさい!」という子ども達の反発を予想していたのですが、以外にもすんなりと受け入れて、ノートもきちんと書いています。
何よりも良かったと思うのは、「時間を意識するようになった」ということです。
ゲームを始める前と、終わった後に必ず時計をみる習慣がつきました。
どれだけゲームをやったのかを、自分で把握できるようになっただけでも進歩です。

チッチは単純なので、欲しいゲームがあると言って、我慢して時間を貯金しています。
本を読んだり、なぜか折り紙をして過ごしています。手先が不器用なチッチですが、1人でかぶとを折れるようになりました!

ナッツは、ちょっと時間をごまかすこともありますが…。
オーバーしそうかも?と感じた時は、他のことをやるように意識することができるようになりました。
ちょっとは勉強してくれればいいのですが…。スライムやスクイーズ作りに没頭したりしています。

あとは持続していく努力

子どものうちは、親がうるさく言っているから仕方なく我慢するけど、大人になったら歯止めがきかなくなってしまうのではないだろうか…。
そんな不安もあります。
だから、きちんと我慢できる力をつけたり、ゲーム以外の楽しみや好きなことを見つけたり、今できることを探して頑張ってみようと思います!