子育てと「発達障害」

子供がかわいいと思えない。それって母親失格なの?

子供がかわいいと思えない。憎んでしまう…。それって母親失格なのかな??と思うことが時々あります。
世の中のお母さん達は、みんな自分の子どもを愛しているのでしょうか…。

今日もナッツは、カンシャクを起こしてギャーギャーわめき散らしました。
理由は、パソコンでやっているゲームがうまくできなかったから。
「ちょっと来て!」と私を呼び、「これがロックできないんだよ!どうすりゃいいの?!」とギャーギャー怒っています。

私、そのゲーム一度もやったことないんですけど…。
どうすりゃいいの?って、私のほうが教えてほしい。
しかも、海外版のゲームだから、ボタンなども全部英語で表示されていてさっぱりわからないし。
「どうすりゃいいんだよ!せっかくここまでやったのに、もう一回やり直せっていうのかよっ?!」
やばい。ジキル博士が、完全にハイド氏に変身してしまった状態だ!
怒り狂ってしまうと、言葉遣いが相当悪くなってきます。
感情がコントロールできなくなってしまうんですよね。
鍵のようなボタンを見つけたので、「これがロックなんじゃないの?」と試してみたところ、無事にロックすることができました。

もう、疲れた。爆弾娘に振り回されるのに疲れた…。
台所に戻り、料理を続けようとフライパンを手にした時、ふと思った。

「これで殴ってしまいたい」

もし、フライパンでおもいっきり殴ったとしたら…。と、一瞬想像してみる。
あぁ!ナッツは泣くだろうな。
殴られた痛さより、きっと、実の母に殴られたというショックと悲しさで打ちのめされてしまうに違いない。
そう考えたら、すごく切なくなって、絶対やめようと思いました…。

ナッツと言い争いになったり、ギャーギャーと理不尽なことでわめかれると、瞬間的にカッと頭に血がのぼる時があります。
だからそんな時は、フライパンだの包丁だの、竹刀だのピコピコハンマーだの、思わず手に取りたくなってしまうようなものから遠ざかるべきです!

コケパパ
コケパパ
ピコピコハンマーなんて、普通の家に無いだろう…

過去に、母親が幼い子供を殺してしまったというニュースを聞いたことがあります。
日常的に虐待していたというケースではなく、ごく普通の家庭で、普通のお母さんだったのに。突発的に我が子に手をかけてしまったという感じです。
他人事とは思えない気がしました。
一般的には、「なんてひどい親だ!」とか、「周りに相談できなかったの?」とか、非難の声はあると思います。でも、簡単に一般論で非難できる問題ではないと思うんです。
ネットで検索してみると、子供を憎んでいる、殺意があるという悩みを目にすることもあります。そこまで追い詰められてしまっているお母さん達もいるんですよね。
でも、ネットで悩みを打ち明けているってことは、今の状況をなんとか解決したいという気持ちがあるからだろうから、ちゃんと子供に向き合っていると思うのです。
「子供が産まれる=幸せな家庭生活」というわけではない…。
一人の人間を育てるということは、ものすごく大変なことなのだと、私も今まさに実感しながら日々子育てをしています。

部活が終わって下校中の中学生の姿を見ると、なぜうちの娘はみんなと同じことができないんだろう。と、ちょっと悲しくなります。
ずばぬけてスポーツができなくてもいいし、頭が良くなくてもいい。
普通に学校に通って、普通に過ごしてくれればいいのに。

ナッツは赤ちゃんの頃から、手がかかりました。
寝ない。離乳食を食べない。カンシャク半端ない。
カンシャクを起こした時、こたつをひっくり返して泣きわめいたことがありました。

コケパパ
コケパパ
『ちゃぶ台返し事件』ですね!

小さい頃は言いたいことがうまく伝えられなかったので、手が出てくることも多かったです。私もコケパパも、よく引っ掻かれたり噛みつかれたりして傷だらけでした。
コケパパは、血を流したことも!

コケパパ
コケパパ
『パパ流血事件』ですね!

旅行先のお茶屋さんで、わらび餅が売り切れていて食べられなかった時、「もう帰る!」って怒り狂ったこともありました。

コケパパ
コケパパ
『わらび餅売り切れ事件ですね!』
ナッツ
ナッツ
そのまんまじゃん!事件じゃないし!

正直言って、私は育児が楽しいとは思えませんでした。
ナッツをかわいいとは思えなかった。ただ、疲れていた
そんな私の心が、態度にも出てしまっていたのかもしれません。
小学校高学年になってくると、「ねえ」と話しかけただけで、「うるさい!!」と言われ、全く会話にならない時期がありました。

小学校に来ているスクールカウンセラーの先生に相談してみたところ、交換日記のようなものを書いてみたらどうかと言われました。言葉に出せないことも、ノートにだったら書けるかもしれない
よく女の子同士が使うようなかわいい交換日記のノートを買い、さっそく書いて、ナッツの机の上に置いてみました。
ちらっと目を通しただけ。もちろん、ナッツは返事を書きません。
何日か私だけ書く日が続きましたが、ナッツは全く書く気なし。
そして私も、もう何を書いていいのかわからない。結局、交換日記はすぐ断念。

ナッツが6年生の頃には登校を嫌がるようになり、毎朝バトルになりました。
しぶるナッツを学校まで車で送っていく日々が続く。
でもある日、「今日は頑張って学校行く。だからご飯いっぱい食べる」と言って、もくもくと朝ごはんを食べていたのです。

その姿が、なぜだかとても可愛いく思えました。
ナッツ、かわいい…。
その時から、私はやっと娘をかわいいと思えるようになったのです。
小学校6年生になって、やっと我が子をかわいいと思えたなんて、ひどい母親ですね。でも事実だから仕方ないし。

学校に行ける日と、行きたくないとごねる日と、相変わらずバトルをしながらも、ナッツは頑張って学校に通いました。
なにか、ナッツを応援することはできないかな…。
そう思って始めたのが、絵を描くことです。
家にあった自由帳に、ちょっとおもしろい漫画のようなイラストを描いて、ナッツの机に置いておく。

交換日記の時のように、ナッツはちらっと見ます。
クスッと思わず笑っている姿を見るのが嬉しくて、毎日ではないけれど、せっせとノートに絵を描きました。

それともうひとつ。ナッツと話をする時は、言葉を返す前に、一呼吸おくことにしました
たいてい喧嘩腰になってしまうのですが、ちょっと一息。考える。
多分、私がこう言ったら、ナッツはこう思うだろうな。とか、さらに怒り狂うに違いない…とか。
怒りをちょっと飲み込んで、穏やかに話してみる。

ノートと一呼吸対応を続けていくうちに、喧嘩も減ってきて、だんだんナッツがいろいろと話をしてくれるようになりました。
中学生になった今でも、学校の出来事からゲームの話まで、なんでも私に話してくれます。

ジキルだったかと思うと急にハイドに変身して、私は相変わらず振り回されています。
でも、フライパンを手にした時に、自分を制止できるのだから、きっと大丈夫!
最近は絵を描いていませんが、久しぶりに引っ張り出してみてみると、下手くそだけど、超面白いじゃん!って、自画自賛。

子どもは簡単には変わらない。だったら、親が変わるしかないのか!