第3部 トコジラミとの戦い

ネットで調べているうちに、だいぶトコジラミに詳しくなった私。
息子に「夏休みの自由研究は、トコジラミにしたらどう?」と聞いてみる。
虫が大嫌いな息子は、スルー。

虫だけに、無視かい…


くだらない冗談はさておき、なんとかしなくては…。

そうだ!  トコジラミって、ゴキブリホイホイにかからないのかな?

調べてみると、ゴキブリホイホイではないけれど、「トコジラミトラップ」を紹介しているサイトを発見。

トコジラミは、二酸化炭素に反応して寄ってくるそうなので、その性質を利用して捕まえるというもの。
ナショナルジオグラフィックでは、砂糖とイーストを水で溶かしたものでおびき寄せるという方法を紹介していました。
また、YouTubeで、水草を育てるCO2錠剤を利用したトラップの作り方も紹介されていました。

これやってみよう!
手に入りやすい材料で、自己流に改良してみました。
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こんな感じに仕上がりました。
イースト液を3個、CO2液を2個作って、和室に一晩置いておきました。
さて、捕まえることはできたのか?!

翌朝見てみると、

イースト液に1匹だけ浮かんでいました。
一応捕獲はできたけれど…。

1匹だけか〜


その後、深めの紙皿にイースト液を入れたものも置いてみましたが、これは全く捕まらず!

やはり、トラップごときには、だまされないのかな…。
カップが大きすぎて、トコジラミが登りにくかったのかもしれない…。反省。
部屋中に、パンのような、発酵したイーストの香りが広がっただけという結果に終わりました。
一応、後半で作り方をご紹介します。

業者さんに2度目の殺虫剤散布をしてもらってから2日後、もう一度その部屋で寝てみようということになりました。

誰が寝る?

とりあえず、じゃんけんしてみる?

「じゃんけんぽ~ん」

えーん。負けた~



しかしさすがに、息子を犠牲にするわけにはいきません。お肌がピチピチで一番美味しそうではありますが…。

わかったよ!俺が犠牲になってやる!



さすがパパ!無事に生還できるといいね!



・・・・・



しかし、前回、一晩で40箇所ほど刺された夫です。さすがにかわいそう。
なんとかできないものかな…。と、また思案。
『布団の周りに、なにか粘着するものを置けばいいのでは?』

ネズミ捕りシートとか、ゴキブリホイホイの屋根を取っ払ったやつとか。
トコジラミをくっつけたいだけなので、そんなに高級品でなくていいのです。
足拭きマットがなくてもかまわない!

100均に行ってみよう!

そして、ダイソーで、いいものを見つけました!

ハエ用粘着シート!

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これを、布団の周りにぐるっと置いておけば、夫を狙ってきたトコジラミ達は、みんな粘着シートにくっつくに違いない!という単純な発想。

1箱5枚入り。サイズは、250mm×60mm。ほどよい大きさです。
布団の周りをぐるっと一周貼るのに、約30枚(6箱)使いました。

粘着力はけっこうしっかりしていますが、ゴキブリホイホイやネズミ捕りシートのように、間違えて人がくっつくと取れなくなってしまう!ということはありません。ベタベタも肌に残らずに引き剥がすことはできます。
しかし、間違えてシートを踏んでしまったときは、すごく切ない気分になります。

ポイント▼
*トコジラミがシートの下から潜り込まないように、外側(布団がない側)を全てセロハンテープでぴっちり畳に貼り付ける。
*畳と畳の間から出てくる場合もあるので、シートで囲まれた内側部分は、畳と畳の隙間にもセロテープをぴっちり貼る。
*シートの上下には、粘着がない部分が数ミリあるため、その部分から侵入しないように、粘着がない部分をハサミでカットするか、両面テープを貼っておくとよい。
*布団から少し離れた位置に配置しないと、寝返りを打った時などに、布団や本人がくっつきます。


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セーフティーゾーンの完成!?
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粘着シートで、トコジラミを捕獲できたのか?

粘着シートでぐるっと囲まれた布団で、夫は一晩寝ました。

さて、翌朝…。

どうやら、刺されなかったようです!
シートを確認してみると…。

くっついていました!

幼虫らしき、小さいのが4匹!
しかし、かなりの小ささです。シートをよくよく見てみないと気づかないほど。
これがその辺にいたとしても、肉眼で発見するのはかなり難しいでしょう。
こんなに小さくても、吸血するんです!!

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↑このシートには2匹。虫めがねで見ないとわからないほど。
こんなに小さな幼虫がいるということは、卵があったということに間違いありません。
業者さんに3回殺虫剤を撒いてもらいましたが、結局、我が家のトコジラミは退治できませんでした。
ネズミ防除とダニ退治で、何万円も支払ったのに…。
別の営業所にトコジラミ駆除をお願いするとなると、またあらたに料金がかかってしまうとのこと。

はっきり言ってしまえば、最初の段階で虫そのものを発見できていたにもかかわらず、業者さんがそれをトコジラミであると見抜けなかった時点で、アウトです。
ダニ用の殺虫剤では効果は得られず、中途半端に終わってしまったという結果になりました。
「あんなにお金がかかったのに…」
しかし、担当の方がとにかく一生懸命対応してくれていたので、責める気にはなれませんでした。

さあ、どうする!
終わらない!
3回分も記事を書いているのに、終わらない!

そうこうしているうちに、1階の和室だけに出現していたトコジラミが、隣のリビングでも発見されたのです!

あああああ!


to be continued…

トコジラミトラップの作り方

*用意するもの*
・苗を植えるポット(硬いもの)
・プラスチックコップ
・イースト
・水草用CO2錠剤
・ビニールテープ、両面テープなど
・水切りネット

*作り方*
① 苗ポットの内側に、トコジラミがくっつくように、両面テープを貼ります。
② 2つの苗ポットをビニールテープなどでぴっちりと貼り合わせます。

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③ プラスチックのコップに、イースト液またはCO2液を入れます。
※イースト液:ぬるま湯300ccに、砂糖30gとイースト6gを入れ、よく混ぜて溶かします。(イースト菌の働きで、ぷくぷくと泡立ってきます)
※CO2液:コップに3分の1程度の水を入れ、CO2錠剤を1個入れます。(錠剤から二酸化炭素が発生し、ポツポツと泡立ってきます)

ちなみにCO2錠剤は、近所のホームセンターのペットコーナーで手に入れることができました。
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④ 液体が入ったコップの上に、貼り合わせた苗ポットをのせます。
⑤ プラスチックが滑って登りにくいといけないので、水切りネットをかぶせてみました。

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イースト液やCO2液から発生する二酸化炭素に引き寄せられ、トコジラミがポットの穴から入り込む。

両面テープにくっつく。
もしくはプラスチックで滑って登れなくなり、中で身動きが取れなくなる。

という原理のトラップです。

YouTubeで紹介していたトラップは、プラスチックコップを張り合わせたものに、日焼け防止のアームカバー(靴下でも可)を被せて作っていました。
私が作ったトラップは改良の余地がありそうです。ほとんど捕まえられなかったし。

一番効果があるトラップは、『布団のまわりにハエ取りシート』だと思います。
体を張らないといけませんが…。

さて、次回でいよいよ完結するのか?

絶対完結させるぞ!